今回は、飛距離アップの話をしたいと思ったのですが、変更してスイングする時の始動のお話です。

スイングの始動は、体のどこから始めればよいのか。

ちなみに、クラブヘッドは最後に動くものです。

答えは、アドレスの時に両腕とグリップで三角形をつくり、右ひざを伸ばす動きによって始動するのが、大きな飛距離を生むスイングの始動だそうです。

つまり、腰から始動をすることになるのが正解です。

この三角形をキープする意識を持ちながら、腰を後ろに捻り、回転をしながら右ひざを伸ばす動きをする、これが始動です。

もちろん、手でクラブを上げる動きはNGです。

今回の本の中では、「スプリントスイング理論」という新説を唱え、人の走る動きがゴルフ・スイングと共通点が多い動きであるという仮説を立て、スピードスケートの選手の走るポーズを引合いに出し説明をしています。

しかしながら、手と足の位置が逆のポーズになっている為、「※実際のスピードスケートは手脚の動きが逆になる」という注釈を加えるなど、なんだかよくわからない内容になっております。

本の発売から5年以上が経ちますが、「スプリントスイング理論」なるものをゴルフ雑誌で見かけることもないので、この説はほとんど指示されていないのでしょう。

いくつかの本を読む中で感じるのは、いわゆる飛ばし屋という方の書いた「飛ばしの本」は、内容が理解しづらいものが多いようです。自分の体の動きや感覚を「言葉」で言い表すことは、なかなか難しいということですね。

ただ、逆に考えると、「飛ばし・飛距離アップ」について、きちんと論理的に説明ができる書籍が出版されれば、非常に売れることは間違いないように思えます。

今回言いたかったのはこの点でした。

ちなみに、著者の一人、南出さんは漫才師オール巨人さんの息子さんです。


~ 『そんな飛距離でよく我慢できるねッ!』 南出仁寛/岡本啓司 著